中丹高次脳機能障害者と家族の会「さくら」主催の、高次脳機能学習・交流会。
ちょっと遅れての参加になったが、とても面白かった。
地域リハビリテーション支援センター福知山市民病院は、
回復期リハ病棟が中心。
福知山市障害者生活支援センター「青空」は、
2004年国の高次脳機能障害支援モデル事業の開始前後に発足し、
「さくら」とともに歩んで、様々な利用者の生活向上に取り組んできた。
「京都府北部リハビリテーション支援センター」は、
本年9月20日に開設されたばかりだが、京都府北部のハブとしての役割が期待される。
休憩中の立ち話で、早速本院入院患者の相談ができた。
福知山保健福祉部障害者福祉課は、福知山の障害者政策の紹介。
当事者と家族の体験談は、1990年代の医療・福祉の状況のもとで、
患者・家族が精一杯の努力をして、最適のリハビリテーションを探し求めて受け、
生活してきたことが示され、そのパワーに圧倒された。
ー高次脳機能障害対策を進める中心は誰か?
ー制度はあっても、担う事業所が不足している
ーそのためには行政の役割が大きい
ー家族の役割が大切
ーいや家族と言われても
ー医師を動かすのは作業療法士からの提起など…いろいろ意見が交わされた。
福知山市は、身障手帳3・4級も医療費無料化が行われるなど、
私の住む綾部市より障害者政策は進んでいる。
それは家族の働きかけがあったからかもしれないし、
当事者の役割は大切。
今日はいろいろな事業所の現状が分かり交流できた意義は大きい。
医師の役割は大きいが、医師不足地域でもあり結構大変。
しかし、こうした交流で顔の見える関係ができるので、
高次脳機能障害者をスムーズに地域の事業所へつなぐことができると思う。
今後も大いに交流を深めたい。
これほど簡潔に述べたわけではないが、
上記は突然意見を求められた私のコメントであり、感想でもある。
医局長 門 祐輔
(門医師の許可を得て、Facebookより転載しています)