京都協立病院は11月1日にHPH(ヘルスプロモーションホスピタル)国際ネットワーク加盟病院となりました。
HPHは、健康増進を患者さん・地域・病院職員ですすめていく
WHO(世界保健機構)が推奨する国際的な病院ネットワークです。
1986年、カナダのオタワにおいて第1回ヘルスプロモーション世界会議が開催され、
その成果がオタワ憲章としてまとめられました。
憲章のなかで、ヘルスプロモーション(HP)は、
「自らの健康を決定づける要因を、自らよりよくコントロールできるようにしていくこと」と定義しています。
HPHとは、日本語訳すると「健康活動支援拠点病院」となり、
その意味は、地域の健康づくりには、その地域の病院が拠点となることがどうしても必要だということです。
なぜならば、健康に関して最も知識と技術と人材を病院が有しているからです。
当院ではHPH加盟にさきがけて、昨年の5月にHPH推進委員会をたちあげ、
本年の1月30日に院内第1回HPH大会を行いました。
HPHの3つの活動(地域の視点、患者の視点、職員の視点)にそった13演題の研究と実践をポスターにまとめ、
ポスター発表と発表ごとに質問、感想を出し合い、活発に論議を行いました。
ベストプレゼンテーション賞に4演題が選ばれました。
第1位
外来「企業への出張ワクチン接種の取り組み」
第2位
外来(小児科チーム)で「子育てママの肩こり、腰痛改善体操を実践して育児を楽しもう」
第3位
よりそい支援連携室「制度・社会資源ハンドブックの作成と活用による、職員・当事者のエンパワメントの向上」
技術系部署合同の「塩分摂りすぎていませんか?」
今後は協立病院や健康友の会が長年培ってきた健康づくりの取り組みを世界に発信するととともに、
健診活動や健康なまちづくり活動をいままで以上に進めていきます。
次年度は地域での健康増進教室も計画しています。
ぜひ患者さまや地域の方も健康づくりにご参加ください。
HPH推進員会事務局