京都協立病院が加盟する民医連では、加盟する事業所が集まり隔年で学術運動交流集会を開催しています。
10月29日に京都北部にある事業所が集い、「北部地域学術運動交流集会」を開催しました。
この集会は、各事業所の医療・介護活動等の振り返りや、新たな取り組み、業務改善、また今後の展開につながる活動実践をまとめて発表することで、取り組みの共有、質の向上、平和といのち・くらしを守る運動の前進につなげることを目的にするものです。
今年はコロナ禍で従来通りの実施方法での開催とはならず、綾部、福知山、舞鶴、丹後の各事業所をオンラインで結び開催するという方法を取りました。
全体会では、京都精華大学非常勤講師あかたちかこさんに、「無差別・平等の医療と福祉を実現するために、今LGBTをはじめとする性的少数者の人権について学ぼう!」と題して講演をいただきました。
「少数派という理由で普通に生活できない事が沢山ある。お互いの違いや生き方を認め合える社会にしていくことが大切」
「少数者やしんどい立場の人が生きやすい社会は、多数者も生きやすい。どんな生き方でもOKと肯定される社会にしよう」
と、時折笑いも交えながら普段着で語り掛けるようにお話をいただき、とても心に残る内容でした。
講演の終わりにZOOMで記念撮影!
続いて二つの会場に分かれた分散会では、13演題の発表がありました。発表された活動実践は、どれも画面から熱量が溢れる内容となりました。
医療や介護現場での実践や学びを得た事例報告、調査研究から明らかになった課題、新たな取り組みを実施したことによる有効性の評価など、どれも多様で今後の活動につながる内容となりました。
コロナ禍は私達が培ってきた様々な「つながり」を奪ってしまいましたが、そのような中にあっても私達の医療や介護活動が、病気を癒し、人と人を結ぶ大切な架け橋になっていることを再認識することができました。
よりそい支援連携室