高次脳機能障害をより多くの方に知ってもらうと、
10/27に舞鶴赤十字病院にて講演会が開催され、私も参加しました。
舞鶴医療センターの吉岡先生の講演会に続き、
福井県高次脳機能障害支援センターの支援コーディネーターの方、
家族会の方々の、貴重な体験談や取り組みについてお話を伺いました。
福井県では支援コーディネーターの方だけでなく
ご家族も主体となって患者様自身の生活をどのようにサポートされているのか
事例を通じてご紹介頂きました。
中丹・丹後地域では、高次脳機能障害に特化したサービス資源が
都会と比べ少ない現状がありますが、各専門機関が連携を取りつつ、
かつ、時間をかけながら抱える問題に対して、家族・支援者が一体になって
取り組んでいくことが大切だと学ばせて頂きました。
講演頂いた家族会の方が、
「もう“頑張れ”って言うのはやめました。
些細なことでも一緒に喜ぶことで、本人にとって小さな自信に繋がる。
今は、生きてるだけでいいじゃない!と日々感じています」
と、笑顔で話されていました。
最近では、比較的若い患者様で高次脳機能障害が残った方も増えています。
まだまだ手探りな援助ですが、退院された後で、ご本人やご家族が少しでも笑顔で
生活を送って頂けるよう、今後も退院支援に取り組んでいきたいと思います。
よりそい支援連携室(Y)
高次脳機能障害とは?
病気や事故などが原因で脳が損傷し、言語・思考・記憶・行為・学習・注意等に
機能障害が起きた状態をいいます。外見上は特に問題ないように見えますが、
社会生活において対人関係や物事の取り組み等上手く出来ず、本人だけでなく、
その家族や周囲も戸惑い、生活や仕事に支障が出てくることが多いですが、周囲
のサポート・理解によって社会生活を送ることが出来ます。