毎年、社保委員会では、8月の原水禁世界大会へ参加者を派遣する取り組みと一緒に、
「平和って何んだろう?」を考える場として、平和学習会を企画しています。
今回は、京都市内より支援に来て頂いている、武田英希医師を講師に
「731部隊とは?~戦争に利用された医療~」というテーマで企画したところ、
職員・健康友の会の会員さんなど43名の方にご参加頂きました。
武田医師は、医学生の頃に「自分の先輩である京大医学部出身の医師や研究者が、
731部隊に関わっていた」という事実に驚き、医学生ゼミナールで「731部隊と京大医学部」を
テーマに研究・発表されたことがあり、今回、その内容を改めてお話頂きました。
冒頭、武田医師から「731部隊って何?初めて聞く方?」と質問があり、
参加者の3分の1くらいの手があがりました。
第二次世界大戦中に、中国に侵略した関東軍(日本軍)が、
現地の捕虜(中国人など)に人体実験をおこなったという歴史の事実は、
何度、聞いてもツライ気持ちになってしまいます。
その責任者であった幹部たちが、人体実験のデータをアメリカに譲る代わりに
戦争責任を問われることなく免罪され、戦後の医療界・製薬業界でトップに君臨していたこと。
その中で、人命軽視の経営方針を推し進め、何度も薬害が繰り返されてきたことを、
私たちは忘れてはいけないと改めて感じました。
「人の命は、羽毛よりも軽い」そんな時代に逆戻りさせないためにも、
戦争だったから、命令だったから… 仕方がなかったのか?
そのことをもう一度自分自身に、それぞれが問いかけて欲しいと思いました。
当日は、栄養課のYさん特製のチョコレートプリンの販売も…。
「スィーツは苦手」と謙遜されていましたが、
トッピングのチョコクッキーのほろ苦さが大人の味わいで、美味しく頂きました。
準備した130個は完売!
売り上げは、原水禁世界大会の旅費の一部に使わせて頂きます。
ご協力頂きました職員のみなさん、ありがとうございました。
社保共同組織委員会