「民医連らしいチーム医療(サブテーマ:よりそう・ささえる・つなぐ・みんなの力)」のテーマで、
京都民医連 第13回看護・介護学会が、11月12日(日)に京都市内の京都学園大学で開催されました。
当院外来看護部、3階病棟、4階病棟、各診療所の研究メンバーが発表しました。
3階病棟では2016年から看護研究チームのメンバー全員が介護福祉士で、
他部署の協力も得ながら、その集大成として発表しました。
多くは看護師の発表が多かったですが、
介護福祉士として病棟でも考えるべきケアの内容や、
日々の業務でも活かせそうな事例もあり有意義な学会でした。
学会の発表の機会が多いのは民医連の良いところでもあり、
学習や取り組みを通じて自己研鑽、成長するという意味では、
「病院に所属する介護福祉士」として大きな意味を持っていると思います。
しかしその取り組んだテーマをその時だけで終わらせるのではなく、
今後どのような展望を持って進めていくのか、が重要だと思います。
業務も、ケアも、自分たちの力を発揮する先も、全ては患者さんのため、です。
3階病棟 看護研究チーム(T&A)
※あずみの里裁判へのカンパもしてきました!
「あずみの里 裁判」って?
2013年12月12日、長野県にある特別養護老人ホーム「あずみの里」の食堂で、
おやつのドーナツを食べた85歳の女性がぐったりし、意識を失っているところを発見されました。
施設職員が全力で救命に努めましたが、2014年1月16日搬送先の病院でお亡くなりになりました。
2014年12月、検察はこの女性の隣で、別の全介助の方のおやつの介助をしていた准看護師の山口さんに対し
「注視義務を怠り、女性を誤嚥させ窒息死させた」として在宅起訴しました。
そんな起訴はおかしい。と無罪を訴えて裁判を闘っているのが「あずみの里裁判」です。
弁護団は「注視義務違反は成り立たない」と追及してきましたが、2016年9月には、
検察側は「ドーナツを配膳したこと自体が過失」として、起訴内容を追加してきています。
全国からは「こうしたことで罰せられたら、人間らしい介護ができない」
「介護現場が委縮し、ますます介護職員になる人達がいなくなってしまう」
という声も寄せられています。
裁判では、死亡原因がドーナツによる窒息であったかどうかも明らかにされていませんし、
施設内の死亡事故を特定の職員の犯罪として責任追及するのは、
介護現場の実態を無視した乱暴なものではないでしょうか。
入所者のために一生懸命に介護していても、異変や事故が起きたら、
有無を言わさずに捜査され刑事訴追される。
そんなことが日常的に行われるようになったら、
介護職員は職場を離れ、介護内容での萎縮が始まるではないでしょうか。
民医連は「特養あずみの里 業務上過失致死事件裁判」で、
無罪を勝ち取るために署名やカンパ活動を行っています。
ぜひ、ご協力お願いします。